清心寮の1日(寮生のうち就労する人の一例)
6:00 | 起床 (6時前に出勤する人は事前に連絡) |
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6:00~9:00 | 朝食 清掃・片付け 出勤 |
9:00~17:00 | 勤務 昼食 (外食・食費を支給します) 勤務 |
18:00 | 退勤(門限21時。残業や夜勤の場合は事前に連絡) |
18:00~21:30 | 夕食 |
18:30~21:30 | 入浴 自由時間(居室でテレビ視聴など) |
23:00 | 消灯 |
寮生全員に対する更生援助
■受け入れの準備本人が矯正施設にいるうちから、通信や面接により出所後の生活設計について助言を行い、受け入れ後の準備をします。
■生活相談寮生の早期自立を図るため、具体的な生活目標を立てさせ、それに向かって努力をさせるとともに、それぞれが抱える問題に応じて保護観察所や協力雇用主と連絡を取りながら適切な指導助言を行います。
■宿泊・食事の供与入寮後の暫くの間は、宿泊・食事を無料で供与します。働いて給与を得た場合は、食費などを徴収します。 食事は、就労のため体力の回復が必要な人が多いので栄養価に配慮しています。家庭的な味を楽しめるよう献立を工夫しています。また、寮生それぞれの苦手な食べ物やアレルギーの有無を聞いて対応をしています。
献立の一例[その1]
焼き魚を中心にした夕食
献立の一例[その2]
人気のカレーライス
就労意欲を喚起し,必要に応じて公共職業安定所や埼玉県就労支援事業者機構と連携し、協力雇用主の協力を得ながら、就職を援助します。
■生活規律の指導身の回りの整理整頓及び清潔の保持について指導しています。月に数回程度居室検査をし、良好な者を賞します。廊下、食堂、トイレ、浴室などの共有スペースは、当番を決めて協力して清掃するようお願いしています。在寮中の飲酒は禁止しています。時々飲酒検査をしますが、違反者はほとんどいません。
■金銭管理社会に出て自立するためには、賃貸住宅の費用など一定の資金が必要です。清心寮では、就労で得た給与などを無駄遣いしないように、保管金として預かり、退寮後の自立資金として積み立てるよう指導しています。
■余暇活動集団活動をとおして社会性を涵養し、心情の安定と情操豊かな人間性の回復を図るため、生活・技能訓練や各種の教養集会(書道・絵手紙・お茶・ 鉢花作り)等の各種行事を実施します。
■福祉・医療の斡旋福祉事務所や保健所などの公共機関等から必要な保護が受けられるよう援助します。
立ち直りに向けての積極的な取組み(特色あるサービスプログラム)
■特別処遇(福祉移行支援)高齢者や障害のある者を福祉につなぐための福祉移行支援施設として国の指定を受けています。社会福祉士資格を有する専門スタッフを中心に、高齢者や障害者にとって、どのような福祉サービスを必要としでいるか、本人について詳しい情報を得て、退所後の移行先へつないでいます。
■薬物依存回復支援拠点事業薬物依存者のうち、更生保護施設を退所した人、保護観察期間が満了した人等であって、地域で孤立した生活となり自力で薬物離脱を図ることが困難な人に、いつでも相談に応じ定期的なミーティングを行うなど、薬物依存からの回復を支える拠点としての事業を行っています。
■SST(ソーシャルスキルトレーニング)在寮者の中には、コミュニケーションが苦手な人、就労経験が乏しく組織の中での対応が困難な人が少なくありません。そこで、それぞれの苦手とする具体的な対人行動のとり方などを学べるミーティングを毎月2回実施しています。
■就労支援フォローアップ事業
埼玉県就労支援事業者機構との協働事業です。就労支援により就職した人の約半数が6か月以内に離職するといわれています。再犯リスクの高い無職状態を回避するためには、就職の見守りが不可欠です。そこで、当事者の心情や意欲の安定を図り、雇用事業者側の悩みなどに応じるフォローアップ事業を実施し、地域に密着した継続的な支援を行っています。
■退寮後のフォローアップ事業在寮者の多くは、身寄りがないために清心寮に入所しています。そのため、退寮後は一人で生活することを余儀なくされています。社会の荒波の中で様々な困難を乗り越えていくためには、相談相手が必要です。そこで、フォローアップ事業として、退寮後の生活相談に応じています。